学生オーケストラ

土佐中高等学校の第27回定期演奏会「Musik fest」を聴きに行った。

これまでも何度か足を運んだことのあるこの定期演奏会。行く度に思うのが「高知にこんなにもヴァイオリンをやっている子がいるなんて・・・」である。毎回驚く。一体普段どこに・・・。部活動でやっている子たちなので学校で、ということなのだろうが、それでもイベントなどにも出演しているようだし、偶然遭遇してもよさそうなものだが・・・。けれどこうして演奏会を聴きに行く機会に恵まれたということは、縁がある、ということで。

受付も誘導もアナウンスも舞台セッティングも、すべて生徒たちで賄っている演奏会。礼儀正しい彼女らの雰囲気が会場内に溢れていて、気持ちいい。

休憩時間に数人の生徒が舞台配置などを転換しに出てくる。さっきまで演奏していた子たちだ。きっと楽器を置いてすぐに次の段取り・・・という風にそれぞれ次の役割が決まっているんだろうな・・・などと考えていると、じゃあバックヤードにはいま(段取りするために)何十台ものヴァイオリンが並んでいるのか?!ヴァイオリンだけでも20名ほどはいるので20のヴァイオリンが並んでいることになる!その光景を見てみたいな~、もしこれがプロのオケなら・・・骨董品クラスの楽器がずらり・・・ってことか?!いやいや、プロのオケの奏者は簡単に楽器を手放さないか・・・。などと勝手に想像して楽しんだ。

演奏は曲によって形態が変わって、数年前はピアノソロ(生徒)と共演なんかも見たことがあるが、今回はコーラス部?との共演があって、それが学校の創立100周年を記念した歌でとても良かった。「自由であることを忘れるな」といったような歌(個人的解釈)。自由であることの大切さを学生に教えられた。あとは、曲が始まる最初の音って大事だな、と思った。

ともあれ中高生が一生懸命やる姿は、まっすぐで、真剣で、ひたむきで、無敵。ある意味独特の世界だが、この強さは大人には出せない。それが青春というものか。そしてこの中で音楽を続ける子は何人いるかな。将来音楽に進まないにしても、音楽を身近に感じるライフを送って欲しいものである。

年の瀬で慌ただしかった今週。けれど、きっと私にとって今年最後になるであろうコンサート(鑑賞)が、ホールでオーケストラだなんて、なんだか贅沢な気分でした。

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